英単語最前線2500<大学入試>新刊レビュー!英語参考書ラジオ

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「大学入試 英単語最前線 2500」が2023年の4月に出版されました。

著者は河合塾の大御所、三名です。

 

使うべきか、使わないべきか、個人的には・・・

 

「余裕があるなら是非使いたい」

 

本です。

理由やルートなどを解説していきたいと思います。

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特徴

まずは大きな特徴が4つあります。

  1. 類書がおそらくない
  2. 語法・多義語が最強
  3. 長くも使えるし、短期でも使える
  4. 頻出のトピックが学べる

ということです。

詳しく解説していきます。

①類書がおそらくない

「2冊目の英単語帳」を意識して作ったのではと感じました。

語彙レベルは同様に最近改訂された「速単の上級編」と同じようなレベルです。

しかし、同じようなコンセプトで作られた類書はおそらくないと思います。

最近は同じような本を作っても売れないので、新刊はかなり工夫して出して来ていると感じます。

具体的にどう違うのかというと、一般的な単語帳というのはレイアウトが一定です。

例えば、ターゲットやシスタンは最後まで同じような見開き構成が続きます。

しかし、、、最前線2500は思い切って章ごとにレイアウトを変えています。

単語の種類によって章を分けているのですが、まずは目次を見てみましょう。

目次
  1. 1義語 Basic 424語 Standard 145語
  2. 1義語・語法あり 300語
  3. 2義語 210語
  4. 2義語・語法あり 210語
  5. 多義語 100語
  6. ハイレベル単語・連語 1111語
  7. 頻出テーマの背景知識 30

となっています。

章ごとに「意識して学習すべき点」が違うんです。

例えば、一つの意味だけを覚えられればOKで、かつ語法も覚えなくてOKという単語があります。

これは受験だけではなく、語学には少なからずそういった単語が存在します。

Part1とPart6がそのような単語が扱われています。

Part1と6では、例文が付いていませんが、その分のスペースが節約できています。

具体的には、Part1とPart6では1ページで20個前後の単語が掲載されています。

一方で、Part5の多義語の章では1ページに3語しか載っていないこともあります。

その代わり、例文なども含め、情報が満載です。

もし最初から最後までレイアウトを統一してしまうと、ページ数がかなり無駄になってしまいます。

本というのはページ数が限られているので、この本は非常に合理的なレイアウトです。

こういう単語帳は一般的にはかなり珍しいです。

「緩急のある単語帳」です。

もちろん、どうしても例文を読みたい人もいるかもしれませんが、1冊目に使う単語帳には通常は例文が付いています。

最前線のPart1で例文が付いていない単語は他の単語帳や長文で必ず出会うレベルの単語です。

よって、例文が付いていないくても全く問題ありません。

逆に、語法を覚えるべき単語や2つの意味を分けて覚える必要がある単語には、必ず例文やフレーズが付いています。

しかも、その例文の質が非常に高いです。

これだけ質が高い本は経験値が物を言います。

若手には書けない本だと感じます。圧巻です。

②語法・多義語が最強

レイアウトが章によって違うという話をしましたが、これはこの本の最大の強みである「語法」「多義語」と関連しています。

この本は「語法」と「多義語」の充実度が今出ている単語帳では最強レベルだと言えます。

ここまで丁寧にたくさん語法を解説してくれている本はなかなかないと思います。

ちゃんと例文やフレーズもあります。

しかも、語句解説と例文の両方で、重要な語法が赤文字で表記されています。

赤シートで隠して自分でクイズ形式で答えることが可能です。

定着度を上げられる工夫もしっかりされています。

③長くも使えるし、短期でも使える

最前線は、2冊目の英単語帳なのに長く隅々まで読み込むことが可能です。

これは鉄壁やLEAPに似ています。

逆にSPARTAシリーズなどとは対極の本です。

注意点として、使い込むにはかなり時間がかかります。

最初から最後まで使いたい場合は、短期で終わらないので注意が必要です。

一方で、時間のない人は、特定のPartをピンポイントで使うこともできます。

例えば、Part5の多義語やPart7の頻出トピックは短期間でも仕上げることができると思います。

④頻出のトピックが学べる

Part7では、頻出のテーマを30個学ぶことができます。

各テーマは3つの要素で構成されています。

  1. 背景知識
  2. 頻出長文の日本語訳
  3. 最重要語句の英⇔日

1の背景知識は短く端的により細かい話や語句などの解説。

2は頻出長文の和訳をまとめ直したものが日本語で解説されています。

知っていて当然の内容ばかりですが、高校生だとこういう話が苦手な人がいます。

こういうテーマが苦手な人は読んでおいて損はないでしょう。

日本語で書かれているので、英語よりも断然素早く読めますから、コスパよくこなせます。

他の本だと、例えば、リンガメタリカにはこういう背景知識が載っていて重宝しました。

しかし、科学や医学的内容はだいぶ古くなってきたので、最前線は今後リンガメタリカの代わりとして使えると思います。

もちろん、リンガメタリカにしか載っていないテーマもあるので、まだまだリンガメタリカも背景知識の補充という用途では今も現役です。

正直、こういう受験英語の背景知識だけを扱った本が出てもいいのではと思います。

もしそういう本が出たら推します。

ちなみに、裏技としては、大学入試問題正解という本がありますが、それに有名大学の解答だけには全訳も載っています。

背景知識や入試英語の内容に苦手意識がある人は全訳をひたすら読んでみるのもアリだと思います。

話は戻って、1が背景知識 2が頻出長文の日本語訳という構成ですが、両方とも日本語解説が中心です。

その中では頻出のキーワードが日本語と英語で書かれています。

例えば、「公衆衛生(public health)」のような感じです。

赤シートで日本語を隠せるようになっているので、ざっと読んで理解した後に英単語を見て日本語を言えるか確認ができるようになっています。

時間の無い人はここだけ読んで、あとは多義語やハイレベル単語・連語などをやりましょう。

要は自分が一番必要なPartのみをつまみ食いするという使い方ができる本なので、非常に便利です。

その他の特徴

発音記号とカタカナ

一応、4つ特徴を紹介しましたが、

発音記号に加えて、カタカナが付いています。

発音を適当にしている人も多いので、意外と役に立つのではないかと思います。

ただし、連語にはついていません。

語源・接頭辞・接尾辞

コラムが充実しています。

特に語源の知識はまとめてかなりの量が載っているので、語源系の解説が好きな人は満足できるレベルだと思います。

レベル・対象

使うべき人

通常の単語帳を1冊しっかり終えている人。

例えば、学校でもらう単語帳やターゲット1900、LEAP、速単必修編、シスタン、ユメタン①②、DUO3.0などです。

難関国公立志望者で語法がよく狙われる大学を受ける人。

東大志望の人に特に使って欲しいです。京大や阪大などにもおすすめ。

私立組には使えるのか?

最前線で学べる語法は空所補充問題や整序問題でも狙われる可能性があります。

よって、国公立組だけでなく、難関私立組が細かい知識を深く学びたい場合にもおすすめの一冊です。

特に私立の医学部を受ける学生にはかなり内容面でおすすめです。

また、頻出テーマは国公立・私立に関わらず役立つ内容が詰まっています。

使わないほうがいい人

1冊目の英単語帳が終わっていない人。

例えば、学校でもらう単語帳やターゲット1900、LEAP、速単必修編、シスタン、ユメタン①②、DUO3.0などです。

通常の単語帳はより長文の中でより頻度が高いので、中学で習う基本語彙の次に重要度が高いと言えます。

よって、これらの単語帳を適当にざっくり勉強して次のレベルに行くよりも、何度も丁寧に繰り返し勉強することをおすすめいたします。

1冊目の英単語帳は高校1年生、遅くても2年生までにはしっかり終わらせておきたい単語帳です。

レベル

最前線2500は高2・高3で長く使いたい本です。

語彙レベル的には難易度は全て被っていますが、

速単上級≦最前線≦SPARTA③

という感じです。

ロゴフィリアやTOEIC1500などよりは掲載語彙は簡単ですが、速単上級と同様、絶妙な難易度なので優先度が高い1冊です。

鉄壁とLEAPとはコンセプトが似ており、接続の相性がいいです。

速単上級とはカバーしている単語がかなり被っているので、接続しやすいと思います。

速単上級は多義語の部分がカットされたので、最前線で補完しておきましょう。

速単上級とはレベル的にもかなり相性がいいです。

ターゲットと速単上級を終えた人は語法が手薄になっていると思うので、ピンポイントで対策がしやすい1冊になると思います。

使い方

時間がある人

既にある程度の学力がある人が使う本です。

よって、Part1から順々に使うのではなく、自分が弱いと思うPartや強化したい知識が多いPartから潰していきましょう。

特に語法と多義語のパートは重宝すると思います。

最終的には一通り目を通すといいと思います。

時間が無い人

時間の無い人はPart7の頻出テーマと背景知識をまず読みましょう。

ここを読むだけでもプラスは大きいと思います。

リンガメタリカとはやや色が違いますが、現代社会的な背景知識は高速で吸収できると思います。

あとは残り時間で、多義語やハイレベル単語・連語などを必要そうな部分のみ取捨選択して使いましょう。

前後に使うべき本

最強ルート

難関国公立組のルートです。

  1. 鉄壁 → 速単上級5版&最前線
  2. LEAP → 速単上級5版&最前線

となっております。

最前線と比較し、それぞれの本の特徴を説明したいと思います。

前に使うべき本

鉄壁

鉄壁は語法・類義語・熟語もある程度カバーができます。

情報量は多く、基本語彙についてはかなり強くなれます。

欠点としては、鉄壁にはそこまで難しい単語が入っていないことです。

例えば、東大とどこか私立大学を併願する場合、求められる語彙力には質や量の違いがあるので、困ることもあるかもしれません。

最前線は鉄壁やLEAPよりはやや難しい単語がたくさん学べるのが強いんですね。

余裕がある人は追加して見ておくと強いと思います。

注意点としては、鉄壁は学力が低い人が使うと逆効果なので気を付けてください。

名著なのは間違いありませんが、挫折者が物凄く多いのも鉄壁です。

LEAP

LEAPは語法が充実していて、二次試験などに出る「単語の意外な意味」が豊富に載っている本です。

フレーズの数も多く、英作文の対策も兼ねることができます。

個人的には鉄壁よりも挫折率が低いであろうLEAPのほうを個人的には推します。

ただし、熟語は他の本でカバーする必要があります。

学力が低い人はまずはLEAP Basicを使ってからLEAPを使い込みましょう。

さらに速単上級と最前線2500を使うと偏差値70を安定して超えられると推測します。

速単上級5版

鉄壁やLEAPを使った後に速単上級をまず使って欲しいです。

長文読解に慣れたいからです。

速単上級と最前線は絶妙な難易度の語彙がたくさん入っています。

単語はかなり被っています。

しかし、被っているなら速単を使っている人は最前線を使う必要はないのでは?と思った方がいるかもしれません。

これは強みの所でも話しましたが、この2冊は強みが違います。

速単上級の強みは「長文形式」「類義語が強い」「語源に強い」です。

最前線の強みは「語法に強い」「多義語に強い」「連語が学べる」ことです。

どちらも語彙の選定は絶妙なのですが、速単上級はやや語法に意識が向きにくい仕上がりになっています。

同じような語彙レベルでもだいぶ強みが違うんです。

この語彙レベルはできれば深く学びたいレベルです。

よって、速単上級で長文を読みつつ、最前線で語法をより深く追求しましょう。

私がもし難関国公立で英語を稼ぎたいと思う場合、両方とも使うと思います。

後で使う本①

SPARTA③

スパルタ③のほうが最前線よりも難しい単語が多く載っていると思います。

語彙数は1000語しかないので、短期集中で暗記を終わらせたい人が使う本です。

特に早慶などを受けたい人はスパルタ③で短期で一気に語彙力を上げたいと思う人が多いと思うので、その用途にはSPARTA③のほうが合っていると感じます。

後で使う本②語法編

大前提として、語法をより深く知りたい場合、辞書で語法を日々確認していくのが一番おすすめです。

ですが、やはり本でまとまったものを持っておきたい、読んでみたいという方はいるかもしれません。

もし辞書以外に市販の本を使いたい場合は2つおすすめの本があります。

どちらも辞書的に使う本です。

試験に出る「英語の語法・文法」大全

626ページ

基本語彙の語法で、知っておくべき知識が幅広く掲載されている本。

将来、英語の先生や講師になりたい人は目を通しておきましょう。

ウィズダム和英辞典

巻末に「文型表」という基本語彙の語法のまとめが付いています。

英語の先生や講師になりたい人は目を通しておきましょう。

受験後でも構いません。

以前作った動画があるので、よければどうぞ。

注意点

1つだけ気を付けてほしいことがあります。

単語帳だけを使ってあまり長文を読まないのは好ましくありません。

やはり受験英語という科目は長文が中心です。

出来る限り毎日長文を読みたいので、最前線を使う場合は、前後に「速単上級編」や「文単準1級」などを必ず使いましょう。

過去問やその他の長文問題集でももちろん構いません。

最前線以上の単語は長文や過去問で出会う知らない単語や熟語をストックして覚えるのがベターです。

長文で出会った単語は必ずマーカーや印をつけておいて、随時復習しましょう。

もちろん、慶應法の語彙問題対策など特殊な場合はさらに単語帳を使う場合もあります。

しかし、通常の大学受験では全くもって不要です。

特に長文読解は「正確に読める速度」が非常に大切なので、毎日たくさん読んで速度を上げる必要があります。

できれば高3になったら毎日一定量の長文を読みたいので、単語帳での勉強は高2までに終わらせるのが理想的です。

よって、高3で使える人は私立文系志望で英語にかけられる時間が多い人。

国公立志望者だと、既に英語がある程度仕上がっていて、かなり余裕がある受験生に限られると思います。

まとめ

1760円(税込)

372ページ・研究社

英単語最前線2500は非常に良い本です。

今までにもあるようで無かった単語帳です。

語法と多義語をしっかり勉強したい方、新傾向の単語や連語をまとめて確認したい人、トピック慣れをしておきたい人にバッチリの本です。

国公立の難関大志望者、英語のプロを目指している学生の方におすすめの本です。

最後に

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