関正生先生の新刊が出ました。全10長文です。
今マレーシアに滞在しているので、kindle版を全部読みました。
めちゃくちゃいい本だったのでご紹介させてください。
では、早速行ってみましょう!
※この記事はYouTubeの台本です
もくじ
YouTube
Amazon・価格・ページ数
1,320円(税込)
240ページ
レベル・対象
・The Rules1と同じくらいのレベル感で、
・英検2級の長文くらいの難易度かと思います
・意外と難しいので、本当にゼロからの人用というわけではありません
・全受験生の基礎固めとしておすすめ
・最新の英文テーマが詰まっているので、早慶やGMARCH、難関国公立を受ける人でも得るものがあると思います。
・The Rulesと違って、ルールの細かい解説などはないため、英文自体に集中しやすいと思います。英文の構造解説が詳しい本が欲しい人とか、構文把握自体に専念したい人に特におすすめです
・社会人、英検2級対策として、英検準1/TOEFL/IELTSの超基礎固めにもおすすめです
レイアウト
本冊
大きく分けて3つに分かれている
①予習
②解答と、解説と、構文解説
③英文再掲、その和訳
①予習
1つ1ページあります。10個の長文なので全部で10ページです。
ざっくり予習という感じなのでアッサリしていますが、結構大切なことも書かれています。
・語句解説はそれぞれに必ず付いています
それ以外は、1~10番まで内容はバラバラです。
ざっとですが、
・背景知識
・文法知識
・読解テクニック
・重要語句
・注意すべき語句
・多義語
などが載っています。
②解答・解説・構文解説
■この英文を読む意義
■設問の解答
■設問の解説(結構詳しいです)
■英文の構文解説
・英文が1文ずつ解説されています(ポラリスのおすすめポイントはここ!)。品詞別のカッコやSVOCなどが付いています。
・その下に和訳
・その下に語句
ここでしっかり精読ができるはずです。
③英文と和訳
・長文全体を再掲
・その和訳
この2つはページが分かれているので、見開きで見やすくなっているわけではありません。
別冊・出典
問題編は別冊になっています。
・問題数はほとんどマーク型の問題です。
・3つ目の長文だけ記述問題が2つあったはずです。
・国公立から3つ、私立が7つです
・女子大からの出題が多かったです
特徴・語数
関先生のファン以外でも買いです。かなりおすすめの内容になっています。
これは今年の受験生に使って欲しかった。
英文の内容は最新のものが多く、日本語で読んでも興味深いものが多いです。
ポラリスシリーズの特にいいところは、英文の構文解説かなと個人的には思っています。
これは先ほども説明した通りですが、英文が1文あって、その英文はカッコなどで分析されています。その下に和訳と語句の意味が載っています。
他の本では段落ごとに英文と和訳が載っていたりすることもあるので、やや勉強しにくいことがあるのですが、1文ずつだと勉強が非常にしやすいんですね。
ちなみに、私の塾でもポラリスシリーズのように1文ずつ構文解説をして、その下に単語、その下に和訳としています。
1文ずつに分かれていると、苦手な英文だけに星印などを付けておけるので、特定の英文だけを復習できるのも便利です。
総語数
語数はたぶん本には載っていなかったと思うのですが、ざっと調べておきました。
平均すると1文500語くらいで、約5,000語を読むことができます。
一番短いもので175語。一番長いもので721語ほどありました。
詳しくはブログを見てみてください。
- 512
- 311
- 541
- 175
- 557
- 721
- 506
- 657
- 386
- 609
合計 5,000語弱
間違っていたらすみません。
使い方
関先生が使い方を本の最初の方にまとめてくれていますので、その通りにすればいいと思いますが、
私の使い方をご紹介しておくと、
一番ポイントになるのは
「最初の1周目は問題を解きません」。
ということです。
理由は、このレベルの受験生はまだまだ長文を読むこと自体に慣れていないので、問題よりも、長文自体をスラスラ読めるようにした方がメリットが大きいからです。
完全に問題を使わないのではなく、あくまでも1周目は読むことに専念し、知らない単語熟語が無くなった、ある程度素早く読めるようになったら初めて問題を解いてみると思います。
問題から得られる知識や解法などもあるので、まずは精読ができることと、その上で素早く読めることに専念すると思います。
私はオンラインの英語塾を運営しているのですが、ほとんどの受験生がそのように問題ではなく、英文を読めることを重視して勉強していますが、大半の方は特に問題なく伸びていますので、「英文を読めるようにすること」中心に勉強するのが大切だと思います。
個人的にはこのレベル帯の長文問題集は全てそういう使い方をおすすめします。
問題は解けなくてもいい
また、問題は解けなくても、なぜ解けなかったのかを分析し、覚える必要があるものは覚えてしまいましょう。
理解する必要があるものは、解説を読んで頑張って理解してしまえばいいだけで、仮に全問間違えてしまったとしても落ち込む必要は全くありません。
英語の大半は知っていれば解けたり、読めたるすることが多いですね。
なので、問題を通して知識の吸収ができれば何の問題もありません。
そもそも、本番で解ける問題が多くなるように今勉強をしているのですから、たくさん間違えても、今後似たような問題を解けるようになればいいわけです。
「できないものをできるようにする」ことで成績が伸びるので、解けない、できないとしても、不安になる必要はありません。
他の本と比べると?
The Rules1と同じくらいのレベル感です。
4技能ハイパートレーニングの③の方が英文自体が短いので、短い英文で訓練したい人はまずは4技能ハイパーがいいと思います。
ポラリスの0を買ってみて難しくて厳しい人は、まずは4技能ハイパートレーニングの①か②、それから③をやりましょう。
古いほうのハイパートレーニングではなく、新しい方の4技能ハイパーを使いましょう。
英文再掲の部分は速単のように見開きで復習しやすくして欲しかったかなと。
出る出た英語長文やシステム英語長文はその点とても使いやすいです。
ルート
ルートについてはこちらの動画を概要欄にも載せておきますので、良ければ合わせて見てみてください。
ポラリス0に入る前の流れ
①英単語: 必携英単語 LEAP Basic (もちろん、他の単語帳でもOKです)
②文法と解釈: 肘井読解のための英文法赤紫 + 基本はここだ&YouTube
この2つをやっておけば、ポラリス0に入れると思います。
LEAP Basicと解釈の勉強と並行して、簡単めの長文に慣れておきたい人は、推奨ですが、
③長文:4技能ハイパー①②③
がおすすめです。
これよりももっと前のレベルの人は中学レベルを固める必要があります。
中学レベルに関しては別に動画を作りたいと思います。
ポラリス0以降の流れ
ポラリス0 → The Rules1→入門英語長文問題精講
この3冊が終わったら、入門英文問題精講をやってから、
ポラリス1→ The Rules2
→理系スペクトル基礎
ポラリス2→ The Rules3
理系スペクトル
ポラリス3 → The Rules4
その他の本
その他の本だと、出る出た英語長文シリーズ、竹岡先生のSUPREMACYもやります。
また、構文把握ができる人はNew Approachの①②もやると思います。
長文は精読した英文の量をとにかく増やすこと、数をこなすこと、精読は絶対してくださいってのが前提ですが、量で決まります。
精読の高速化を目指して、量をとにかく稼ぎましょう。
そのスタート地点として、関先生のポラリス0は非常におすすめの1冊となると思います。
注意点
ポラリス0など、長文問題集を2~3冊こなして「足りますか!?」というコメントを結構いただくことが多いのですね。
先程も紹介した通り、このレベル帯の長文問題集は1冊5,000語くらいのことが多いです。多くても1万語くらいでしょう。
比較対象として、共通テストの語数はというと、6,000語くらいです。
つまり、長文問題集を1冊やっても共通テストの1年分程度なんですね。
長文問題集を3冊やると、つまり、共通テストの過去問を3年分やる感じになりますが、
たったの3年分だけをやって「受かりますか?」と言われても、「まだまだスタート地点に立ったばかり」と答えるしかないというのは是非覚えておいてください。
なので、このポラリス0をきっかけに、精読中心の長文読解に慣れ、さらにどんどん量をこなしていきましょう。
英語は質さえ確保すれば、読んだ量で決まります。
最後に
ということで、最後にですね、良ければいいねとチャンネル登録をよろしくお願いいたします。
皆さんの成績が上がりますようお祈りしております。
では、ばーい。