【2027年版】受験英語長文予想テーマ|AI・エネルギー危機

2025年から2026年にかけて、難関大学の英語長文で目立つテーマの一つが「人間の知性」でした。AI、認知科学、言語と思考、科学のバイアス、睡眠と記憶、注意力など、人間の知的活動をめぐる英文が複数の大学で出題されています。では、2026年以降、つまり2027年度入試に向けて、次に狙われやすい英語長文テーマは何でしょうか。結論から言うと、単なる時事ニュースとしての「石油危機」よりも、大学入試英語では次のような形に抽象化されたテーマが出やすいと考えられます。

・AIと電力消費
・データセンターとエネルギー問題
・現代文明の持続不可能性
・気候危機と公衆衛生
・偽情報と民主主義
・AI時代の教育と批判的思考
・孤独、社会的つながり、メンタルヘルス
・人口減少、高齢化、ケア労働
・言語、翻訳、国際語としての英語
・人間らしさ、身体性、創造性

この記事では、英語圏の論説・国際機関レポート・科学技術系記事の流れを踏まえ、大学入試英語に出題されやすいテーマを予測します。

2027年以降の大学入試英語で出そうなテーマTOP10

第1位 AIと人間の知性・批判的思考

出題可能性:高

AIが人間の仕事を奪うかどうか、という単純な話ではなく、大学入試英語では「AIを使う時代に、人間の知性とは何か」「人間はどのように考えるべきか」「AIに頼ることで批判的思考が弱まるのか」といった形で出題されやすいです。

近年の英語圏では、生成AIの教育利用、AIへの過度な依存、批判的思考、検証能力、認知的負荷の外部化などが継続的に議論されています。WEFのGlobal Risks Report 2026でも、AIの負の影響は長期的リスクとして急上昇しています。

典型的な英文テーマ
・AIは人間の思考力を高めるのか、それとも弱めるのか
・生成AI時代に必要なリテラシーとは何か
・AIの答えをそのまま信じることの危険性
・人間の判断力、創造性、経験の価値

受験生が苦戦しそうな語彙
・critical thinking
・cognitive offloading
・verification
・reasoning
・human agency
・autonomy
・overreliance
・reflection

入試で問われやすいポイント
和訳問題では、抽象名詞が連続する英文が狙われます。内容説明問題では、「AIの便利さ」と「人間の思考力低下」という対立構造を整理できるかが問われます。自由英作文では、「AIを教育に使うべきか」「学生はAIに頼りすぎているか」などが出題しやすいです。

第2位 AIと電力消費・データセンター・エネルギー危機

出題可能性:高

これは今後かなり強いテーマです。AIは「知的な技術」であると同時に、巨大な電力・水・半導体・冷却設備・送電網を必要とする物理的なインフラでもあります。

IEAは、AIとデータセンターの電力需要が急増していることを分析しており、データセンターの電力使用量は今後さらに拡大すると見込まれています。つまり、AIは単なる情報技術ではなく、エネルギー問題・環境問題・経済問題と直結するテーマになっています。

典型的な英文テーマ
・AIの発展は持続可能なのか
・データセンターは地域の電力網にどのような負荷をかけるのか
・AIの便利さの裏側にある環境コスト
・AI時代のエネルギー安全保障

受験生が苦戦しそうな語彙
・data center
・electricity demand
・power grid
・energy security
・infrastructure
・sustainability
・carbon footprint
・resource-intensive

入試で問われやすいポイント
このテーマは、和訳・内容説明・要約・自由英作文のすべてに使いやすいです。「AIは便利である。しかし、その便利さは見えない電力消費によって支えられている」という逆接構造が非常に入試向きです。

第3位 気候危機と公衆衛生

出題可能性:高

気候変動は、従来のように「環境問題」としてだけ出題されるとは限りません。近年は、熱波、感染症、食料不安、大気汚染、メンタルヘルス、医療制度の脆弱性などと結びつけて、「公衆衛生」の問題として論じられることが増えています。

WHOやLancet Countdownは、気候変動がすでに人間の健康に深刻な影響を与えていると報告しています。大学入試英語では、「気候変動=地球環境」ではなく、「気候変動=人間の生活・健康・社会制度の問題」として出る可能性が高いです。

典型的な英文テーマ
・気候変動はなぜ健康問題なのか
・熱波が労働、生産性、医療制度に与える影響
・気候危機と感染症、食料安全保障
・気候変動に弱い人々をどう守るか

受験生が苦戦しそうな語彙
・public health
・heat-related deaths
・climate resilience
・adaptation
・vulnerable populations
・food insecurity
・health systems
・co-benefits

第4位 偽情報・ディープフェイク・情報環境の崩壊

出題可能性:高

WEFのGlobal Risks Report 2026では、misinformation and disinformationが短期的な重大リスクとして上位に挙げられています。生成AIの普及によって、文章・画像・音声・動画を低コストで大量生成できるようになり、情報の信頼性が揺らいでいます。

入試英語では、単に「フェイクニュースに注意しよう」という話ではなく、「社会が共有する真実の基盤が崩れると、民主主義や科学、教育はどうなるのか」という抽象的な論点に発展しやすいです。

典型的な英文テーマ
・ディープフェイクは民主主義を脅かすのか
・AI時代に情報を検証する力
・デジタル証拠を信じられない社会
・情報過多と注意力の低下

受験生が苦戦しそうな語彙
・misinformation
・disinformation
・deepfake
・synthetic media
・trust
・verification
・democratic institutions
・epistemic crisis

第5位 現代社会の持続不可能性

出題可能性:高〜中

「現代社会は持続可能ではない」というテーマは、かなり入試英語向きです。ただし、直接的に「現代文明は崩壊する」といった過激な論調よりも、大学入試では「成長、消費、エネルギー、環境、格差、インフラの限界」という形に整理された英文が出やすいです。

典型的な英文テーマ
・無限の経済成長は可能なのか
・便利な生活の背後にある環境負荷
・グローバル社会の脆弱性
・持続可能性と人間の欲望

受験生が苦戦しそうな語彙
・sustainability
・unsustainable
・finite resources
・economic growth
・consumption
・ecological limits
・trade-off
・resilience

第6位 グローバル化の後退・地政学・サプライチェーン

出題可能性:中〜高

WEFのGlobal Risks Report 2026では、地経学的対立が重要リスクとして扱われています。貿易、金融、技術、資源が協力の道具ではなく、対立の道具として使われる時代になっています。

入試英語では、軍事や政党政治そのものよりも、「相互依存している世界がなぜ分断されるのか」「グローバル化は終わったのか」「サプライチェーンの脆弱性とは何か」という論説文になりやすいです。

典型的な英文テーマ
・グローバル化の終わり
・相互依存が武器化される時代
・サプライチェーンの脆弱性
・経済安全保障と自由貿易の矛盾

受験生が苦戦しそうな語彙
・geoeconomic confrontation
・supply chain
・interdependence
・fragmentation
・resilience
・strategic competition
・trade restrictions

第7位 孤独・社会的つながり・メンタルヘルス

出題可能性:中〜高

WHOは2025年に、孤独と社会的孤立が健康・教育・経済・社会全体に深刻な影響を与えるとするレポートを出しています。これは大学入試英語に非常に出しやすいテーマです。

なぜなら、個人の心理だけでなく、都市化、デジタル化、高齢化、家族構造の変化、コミュニティの喪失といった大きな社会問題につながるからです。

典型的な英文テーマ
・孤独は個人の問題か、社会の問題か
・社会的つながりが健康に与える影響
・デジタル時代に人間関係はどう変わるか
・高齢化社会と孤立

受験生が苦戦しそうな語彙
・loneliness
・social isolation
・social connection
・well-being
・mental health
・community
・public policy

第8位 人口減少・高齢化・ケア労働

出題可能性:中

日本の大学入試では、高齢化や人口減少は非常に扱いやすいテーマです。ただし、単なる日本社会論ではなく、「誰が高齢者を支えるのか」「ケア労働はなぜ過小評価されるのか」「移民・技術・家族制度はどう関わるのか」という形で出る可能性があります。

典型的な英文テーマ
・高齢化社会におけるケアの価値
・介護ロボットと人間らしいケア
・人口減少と労働力不足
・ケア労働の社会的評価

第9位 言語・翻訳・国際語としての英語

出題可能性:中

AI翻訳の精度向上によって、「英語を学ぶ意味」は今後さらに問われやすくなります。大学入試英語では、「翻訳機があるのになぜ英語を学ぶのか」「英語は今後も国際語であり続けるのか」「言語と思考はどのように関係するのか」といったテーマが出題されやすいです。

典型的な英文テーマ
・AI翻訳時代に外国語を学ぶ意味
・英語の国際語化と文化的多様性
・言語は思考を形作るのか
・翻訳できないものとは何か

第10位 人間らしさ・身体性・経験の価値

出題可能性:中

AI時代には、「人間にしかできないことは何か」という問いが強くなります。創造性、身体感覚、感情、経験、偶然性、他者との関係などが、今後の英文テーマとして出やすくなります。

典型的な英文テーマ
・AIにない人間らしさとは何か
・身体を持つことは知性にどう関わるのか
・創造性は機械に再現できるのか
・経験や失敗はなぜ重要なのか

3. 入試英語化しやすいテーマランキング

順位テーマ出題可能性スコア理由
1AIと人間の知性・批判的思考962025年以降の入試傾向と連続性があり、和訳・内容説明・英作文に転用しやすい。
2AIと電力消費・データセンター94AI、エネルギー、環境、倫理、経済を接続できる。今後かなり強い。
3気候危機と公衆衛生92環境問題を健康・制度・格差へ接続でき、英文素材として非常に使いやすい。
4偽情報・ディープフェイク・民主主義90AIと社会制度をつなぐテーマ。抽象度が高く、難関大向き。
5現代社会の持続不可能性高〜中88エネルギー、消費、経済成長、環境負荷をつなげやすい。
6グローバル化の後退・地政学中〜高84世界情勢と抽象論を結びつけやすいが、政治色が強すぎると出しにくい。
7孤独・社会的つながり・メンタルヘルス中〜高82WHOも重視しており、個人と社会をつなぐ良質なテーマ。
8人口減少・高齢化・ケア労働78日本の受験生に身近で、社会制度論にしやすい。
9言語・翻訳・国際語としての英語76英語入試との相性は高いが、毎年出るほどの爆発力はない。
10人間らしさ・身体性・創造性74AI時代の哲学的テーマとして難関大向き。

注意点:予測の限界

最後に、入試テーマ予想には限界があります。

・大学入試問題は、実際の試験よりかなり前に作成されている可能性があります。

・最新ニュースがそのまま出るとは限りません。

・大学入試では、ニュース性よりも、普遍性、抽象性、論説性が重視されます。

・「石油危機」「AI」「気候危機」といった言葉だけを覚えても、英文は読めません。

・大切なのは、テーマを山張りすることではなく、英文の論理展開を理解するための背景知識として準備することです。

したがって、受験生は「このテーマが必ず出る」と考えるのではなく、AI、環境、エネルギー、健康、情報、社会制度といった大きな流れを理解し、どのテーマが出ても読める英語力を作るべきです。

参考情報

・International Energy Agency, “Data centre electricity use surged in 2025”
https://www.iea.org/news/data-centre-electricity-use-surged-in-2025-even-with-tightening-bottlenecks-driving-a-scramble-for-solutions

・International Energy Agency, “Energy and AI”
https://www.iea.org/reports/energy-and-ai/energy-supply-for-ai

・World Economic Forum, “Global Risks Report 2026”
https://www.weforum.org/publications/global-risks-report-2026/in-full/global-risks-report-2026-key-findings/

・World Health Organization, “COP30 Special Report on Health and Climate Change”
https://www.who.int/publications/m/item/cop30-special-report-on-climate-and-health

・Lancet Countdown, “2025 Report”
https://lancetcountdown.org/2025-report/

・World Health Organization, “From loneliness to social connection”
https://www.who.int/publications/i/item/978240112360

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