大学受験英語の弊害と、その真相。そして活用法。

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大学受験英語の最大の欠点は、難関大出身者以外は大した読めるようにならないにもかかわらず、読解中心のため、話す・聴く・書くがほとんどできるようにならないことです。

一方で、長文読解では、抽象的な内容まで扱われているので、頑張れば強い武器となります。

例えば、早慶などは英検1級よりも難しい長文問題を出すこともありますから、後の英語学習はかなり楽なものになると思います。

一方で、東大京大に行くような優秀な層が、もしTOEFLやIELTSをベースに勉強すれば、TOEFL iBT100、IELTS7.0くらいは多くの人がバンバン取るはずです。

特にTOEFLやIELTSをベースに勉強すれば、世界でも英語力の高い国に数年にしてなるはずです。

では、なぜ大学受験にTOEFLやIELTSが使われないのでしょうか。

資格試験を大学受験に用いることのデメリットを3点あげておきます。

資格試験を入試に用いるデメリット
  • 資格試験だと細かい点数差をつけられない(入試としては不都合)
  • TOEFLやIELTSの受験料が非常に高い、受験値が遠いなど、格差が広がる(約2.5万円以上します)
  • 海外大への流出も激しくなるため、優秀な層を確保できなくなる

これらの問題をクリアできないため、大学側は英語の入試改革を行わない(行えない)のだと推測します。

一般家庭の方が、英語の資格試験たったの1回の受験に何万円も捻出できないのが実情だと思います。

しかし、受験者が少ない大学院受験では、一般的にTOEFLなどの英語資格試験の点数を利用している大学が多いのは事実です。

基準点をクリアしていれば出願資格、または学科試験が免除となります。

もし資格試験の英語が本当に役に立たないのであれば、国立の大学院が出願資格や試験免除の要件にはしないはずです。

ある程度の価値があると理解して活用しているはずです。

個人的な意見としては、大学入試は【国数理社】で点差がつけば十分なので、英語は資格試験のみでいいと思っていますが、何十万人の学生さん全てに英語の資格試験が必要だとは思えません。

やはり一部の家庭では、経済的事情、地理的条件によっては受験が不可能だと考えます。

 

では、小中高生は英語の資格試験を使わなくてよいのか。

 

いえ、やはりペースメーカーとして、先取学習のツールとして使うべきです。そのほうが学習者側にとってもメリットが大きいからです。また、大学受験のための読解中心の英語学習は、やはり後々大きな障害となることが多いのです。

共通テストでリスニングの配点が大きく増えましたが、それでも未だにリスニング学習を受験直前になって始める方ばかりです。

英語を「聴けない、話せない」となると、永遠に国内でしか働くことができません。英語ができるだけで、働ける場所が世界に広がります。

当塾では、英語の先取学習をする場合、まずは英検を順々にクリアし、それからTOEFLかIELTSを勉強することをおすすめいたします。

学校が始まってからは教科書を完璧に吸収しましょう。英文の構造は文法事項を理解しつつ、完全に暗記してしまうくらい繰り返して学習するのがおすすめです。

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