ニュートレジャーの攻略法をまとめました。
・ニュートレジャーを使って英語力を上げたい
・ニュートレジャーの勉強方法を知りたい
・大学受験に直結する学習法を知りたい
こういった方に役に立つ記事です。
特に、大学受験に役立つ学習法を知りたい方にはピッタリの記事です。
また、この記事の内容を私の英語塾に来る生徒さんは実践しています。
先日のテストでもケアレスミスで95点の生徒さんがいましたが、この記事の学習法で100点を狙える位置まで来ています。
本記事の信ぴょう性
- <著者経歴>
- 名古屋で英語塾を2つ、札幌で1つ経営(1つは売却済み)
- ニュートレジャーを扱う私立中高一貫校の生徒を多数指導
- 大学受験生の指導多数
- 留学:フィリピン3年とアメリカ1年
- TOEIC985
- 英検1級筆記一発合格
- TOEFL iBT100点以上をノー勉で3回連続取得
小学生・中学生で英語が苦手な人は動画も合わせてどうぞ。
小学生から大学受験までの英語学習の流れと勉強法を知りたい方はこちら
では、具体的なニュートレジャーの使用法と攻略法を見ていきましょう。
もくじ
ニュートレジャー/New Treasureの使い方まとめ
教科書だけはダメ!サブ教材を用意する
気を付けてほしいのは、ニュートレジャーの教科書だけで勉強することはおすすめしません。
市販の理解本をぜひ用意しましょう。
英文法の理解は他の本も用意するということです。よって小学校や中学校の英語学習初期に、参考書に支払う1,2万円をケチってはいけません。後でもっと高い塾に課金することに繋がります。
当塾では塾用教材の新中学問題集をメインに使用し、パターンドリル等を併用しております。
市販では「改訂版 中1英語が面白いほどわかる本」と「塾よりわかる中学英語」の2冊は必ず用意しておきましょう。
具体的な勉強法
以上を前提として、以下を試してみてください。
- 徹底的に音読・リピーティング・口頭英作文
- Quizletなどで単語暗記を徹底する
- 書くのは時間の無駄(スペルミス防止には効果的)
- Key Pointsの理解を最優先
- Key Pointsの英日・日英(特に徹底すべし)
- 上記が終わったら「文法問題集」で確認
- 「文法問題集」の間違った問題を理解して、テスト前に復習
- 余力のある人はReadを精読・音読(数十回)・英日・日英(できる限り口頭で)
- さらに余力のある人はfurther readingの英日・日英(できる限り口頭で)
- 学習管理はやはり親がしたほうがよい
ざっとこんな感じで十分です。
平常点や内申を上げるには、提出物の徹底的な管理が必要です。
これは保護者が介入して管理したほうがベターです。
管理が苦手なタイプの学生さんは、普通に提出を忘れます。
ADHDグレーの学生さんでも若いうちに訓練しておけば、だいぶ改善されます。
わが子が宿題の管理などが苦手だなと感じたら、積極的に介入しましょう。
ニュートレジャー/New Treasureの学習で気を付けるべきこと
徹底的に音読・リピーティング・口頭英作文
これは先に言っておきますが、英語は言語です。
黙読しかしない人は伸びにくいです。
特に、英語と日本語は発音が全然違いますので、音から入らないとずっと日本語英語のまま苦労することになります。
「日本語英語でもいいじゃん」
「日本人らしく日本語発音で」
のようなことをTwitterなどで見かけますが、日本語英語発音の最大の欠点は、
相手に理解してもらえないこと
です。
インド英語やフィリピン人の英語は、日本人からすると「癖が強いなぁ」と感じることが多いかもしれませんが、ネイティブからすると聞きやすい英語だと言われています。
一方、日本人英語は母音が少ないため、非常に聞きにくく、まったくわからないことが多々あるそうです。
最低限、伝わる発音のレベルにしておかないと、苦労するのはあなたやお子様です。
なので、音声を活用しない学習は避けましょう。
音声中心で学ぶのがコツです。
先にこれを書いたのは、この点が一番大切だからです。
- 音声を必ず聴く(CD・MP3・ダウンロードなど)
- 音読
- リピーティング
- 口頭英作文
- 黙読
こういったことを全て取り入れて学習しましょう。
単語の暗記を疎かにしない
長いこと英語塾をやっているとわかると思うのですが、大半の英語学習者は、
語彙暗記が足りません。
以上。。。ってくらい覚えていません。
語彙というのは、単語と熟語です。
英文法の理解が全く同じレベルの生徒さんが二人いたとすると、語彙力が高い人のほうが圧倒的に点数が良いです。
英語はある程度理解してしまえば、ほぼ暗記科目になります。
もちろん、東大などの問題は思考力が必要です。
しかし、英語はそもそも言語という性質上、
- ちょっとした理解
- 圧倒的な暗記
で点数が取れる科目でもあります。
この点は覚えておきましょう。
学習法に迷ったらとりあえず語彙を暗記するという姿勢は、英語学習には効果大です。
書くのは時間の無駄です
英語学習で、和訳を書きたがる人がいませんか?
日本語を書いても何の意味もありません。
覚えたいのは英語です。
書くこと=努力
を美徳みたいに考えている方はいませんか?
試験では努力は美徳でも何でもありません。
テストでは結果こそ全てです。
ですので、書くという作業を徹底的に省きましょう。
では、どう工夫すればいいのか。以下を徹底しましょう。
- 英単語はスペルが怪しいものだけを書く
- 左に英文、右に和訳という勉強法を排除
- 英作文も和訳も基本的には口頭で
とにかく、書くという行為を省くのが大切です。
時間の無駄だからです。
また、どうしても知らない単語などをまとめたい場合は、できるだけExcelを使いましょう。
Excelで単語やフレーズをまとめておくと、QuizletやAnkiに入れて使うことが可能だからです。
手書きのノートが好きな方もいるとは思いますが、効率を追求しないと、語学は無限の沼みたいなものですから、一生学習に区切りがつかないことになるでしょう。
英語学習を通して、
効率的に学習をするという能力や技術を高める
ということも同時に実践していきましょう。
ではないと、数学や理科、国語、社会など、他にもやることがたくさんあり過ぎて、どれも中途半端になる可能性が高いです。
学生自体に学ぶべき大切なことは英語だけではないのですから、効率は大切です。
ただし、スペルミスの防止には書くことは効果的です。「只管筆写」と言います。
それでも、日本語訳を書くことは絶対に避けましょう。
書くのであれば「英語のみ」でいいのです。
Key Pointsの使い方
音声や暗記を強調しましたが、理解が大切な部分があります。
Key PointsやRead、further readingです。
Key Pointsの理解を最優先
Key Pointsは英文法の項目が中心です。
Key Pointsの例文に含まれる英文法をしっかり理解しましょう!
いいですか、理解ですよ。理解。
なんとなくだと、後で困るんです。マジです。
理解を深めるには、
関正生先生の中1~3の「英語(応用)」を中心に聞くといいと思います。
基礎がゼロの項目は、関先生の授業でわからない場合、中1~3の「英語(基礎)」を活用しましょう。
英文法は理解してから暗記が命
くどいですが、英文法は理解が命です。
中学での英語学習の最大の落とし穴は、中2の途中くらいまでは、なんとなくパターンで解ける問題が多いことです。
しかし、学習が進むにつれ、理解をしていないとどんどんわからなくなり、最終的には嫌いになるという流れがあります。
8割くらいの学生はこのパターンではないでしょうか。
単語の暗記はもちろんですが、英文法は理解をしてから暗記するというのを忘れないでください。
ここでのゴールは、
その例文が、
どのような英文法を解説するものなのかを言えるようにする
ことです。
Key Pointsの英日・日英
Key Pointsの例文の英文法のポイントを把握・理解したら、
- 英→日(和訳)
- 日→英(英作文)
を徹底しましょう。
和訳は、
- 直訳
- 必要なら意訳
上記のようなプロセスが大切です。
直訳をまずできるように。
直訳では日本語的におかしい部分を直すことを意訳と言いますが、直訳でおかしい部分は意訳します。
学校で例文の訳は配られることが多いと思いますから、その訳例を見て、直訳との差異を確認しておきましょう。
「なるほど。ここまで意訳してもOKなのか」
ということを確認しておくと、大学受験に役に立ちます。
Readの英日・日英をできるように
Readの部分は徹底的に読み込みましょう。
一文一文の文法理解が大切です。
理解したら、直訳と意訳の違いを把握する。
そして、日→英できるように訓練しましょう。
口頭で構わないので、和訳を見て英作文です。
正確に即座にできるようにしましょう。
瞬間英作文的なトレーニングと言えます。
Key Pointsをやって終わりの人が多いですが、Readはとても重要です。
ReadにもKey Pointsの例文に含まれている英文法が含まれています。
ですので、Readは必ず徹底的に学習しましょう。
further readingの英日・日英をできるように
この部分は長いですが、further readingを完璧に覚えてしまえば、
英語を話したり書いたりできるようになります。
なので、4技能が必要になっている現代社会で、下手に色々な学習法や英語本に惑わされずに、学校の勉強を通してコスパよく英語を使えるようになりたい学生さんは、ニュートレジャーなどの学校の教科書で英語を話せるようになってしまいましょう。
そのためには、この記事に書かれているようなことを徹底的に繰り返す必要があります。
話は戻りますが、further readingのような長い文章を覚えるくらいまで繰り返すには、工夫が必要です。
- 70-140語程度、つまり100語程度に小分けして訓練する
- 品詞を理解して暗記する
- 英文の構造を完璧に把握する
- 直訳でダメなら意訳を徹底する
- まずは英日を正確にできるように
- 日英(英作文)から逃げない!
上記を目安に学習しましょう。
最終的に全文を覚えてしまえば何でも良いのですが、常に工夫して効率よく学習することを心がけましょう。
上記が終わったら「文法問題集」で確認
Key Pointsを理解したら、文法問題集で問題演習しましょう。
英文法の問題は解いて初めて気づくこともあるので、問題演習は積極的にしましょう。
ただし、「理解」や「例文のインプット」などをせずに、
また、わからない部分を自力で解くことは避けましょう。
大切なのは、
「Key Pointsのどれからの出題だろう」
を考えることです。
そして、Key Pointsのページを隅から隅まで熟読することが大切です。例文だと訳だけ確認して、細かい解説を読まない、理解しない人が多過ぎます。
また、問題を解いただけになっている生徒さんが多いですが、それは勉強とは言いません。
結局、わからないことがあった時に、
- どこを調べればわかるのか
- どうしたら解決できるのか
- どのように学習・復習すべきか
こういったことが身につかずに、ただ単にテストの点数だけを取れる学習には何の意味もありません。
思考力や問題解決能力が高まらない、単なる暗記学習のようなことをしていても、社会人になった際には全く役には立ちません。
ぜひ、上記を意識して勉強しましょう。
「文法問題集」の間違った問題を理解して、テスト前に復習
これはシンプルです。
間違えた問題にチェックをしておき、なぜその答えになるのかを理解しましょう。
こういった理解の面では、個別指導や家庭教師は役に立つと思います。
また、自分がよく間違える項目は分析しておき、弱点として把握しておきましょう。
個々に強みと弱みがありますから、自分の特徴を理解しておくことで、学習計画を改善できますし、大学入試でどの大学を受けるべきかなどを考える際に役立ちます。
テスト前には、間違えた問題を見直してからテストに臨みましょう。
学習管理はやはり親がしたほうがよい
最後に、これは人にもよりますが、いい成績を取っている方に共通するのは、
「宿題などの管理は、お子さんが自分でできるようになるまで親がサポートしている」
という点です。
頭のいい学生さんでも本当に個性がバラバラで、学習や宿題の管理が苦手な学生さんは存在します。
東大に行くような頭の良い方でも、ややADHD気味の方やアスペルガー的な方ももちろん存在します。
学習の管理や宿題の管理をお子さん任せにした場合、放っておいてもできる子はそれで構いません。しかし、管理が苦手なお子さんの場合は親が必ずサポートをしましょう。
受験は戦争みたいなものですが、お金持ちは圧倒的な資金を投下し、さらに両親が学習管理をサポートする家庭さえあります。
私は、一般家庭の出身で裕福なほうではありませんでしたので、お金持ち世帯がどれくらいのお金を投資しているのかとか、どれくらい子どもの学習に関与しているのかは、塾や予備校で働くまでは知りませんでした。
教育熱心な親御さんのサポートは諸刃の剣にもなり得ますが、やはり、学習や宿題管理を子どもができるようになるには、親御さんが管理をするほうが効果的・効率的な場合が多いと感じます。
事実、今現在、私の生徒さんでも、親御さんの管理無しには今の点数を取れない学生さんもいると思います。
執念とも言えるレベルの保護者の方がいるんですね。
自分のお子さんの管理能力を見定め、「全員が放っておいてできるようになるわけではない」ということは知っておいてください。
注意点としては、全てを完璧にすることは避けましょう。お子さんそれぞれに適性があり、強みも弱みもあります。
強みを生かして伸ばし、弱みは平均程度にしておけば、まずは十分です。どうしても嫌いな科目は平均下くらいでもOKです。今の時代、強みを伸ばすほうが得策です。
嫌いなことを無理やりやらせて、親子関係が悪くなるほうがマイナスが大きいですから、その点の戦略は間違わないように気を付けてくださいね。
英語でお困りの方、英語塾をお探しの方は、一度お問い合わせ下さい。
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