今回は、大学受験で基礎から英語を挽回する方法を解説してみたいと思います。
この動画は受験科目が1~3科目しかない人がメインです。
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- 英単語・熟語・語法・発音
- 英文法
- 長文
- 英文解釈
- 英作文
この順番で解説していきます。
別の動画にする内容は、国公立で5教科7科目の人で、今偏差値が30とか40とかの人。
こういう人は大きく挽回することはまず不可能だと思うので、足は引っ張ってしまうけども、英語だけで不合格にならない最低限はやっておきたいことを別の動画で解説したいと思います。
では、早速行ってみましょう。
①まずは必ず何をやるべきか
- 英単語の暗記
- 英文法の基礎固め
この2つです。
これらが揃わないと、英語を含め外国語を正確には読めません。
内容一致問題などが解けないし、受験英語特有の穴埋めや並び替えなどに対応ができません。
注意点
中学1年生レベルから抜けがある場合は、他の動画で説明しますが、中1、中2と段階的に勉強できる本を「中学英語」のコーナーに行って本を買いましょう。
大学受験の本を買わないように注意しましょう。
「中学英語を〇日間で復習する」的な本は、一度大学受験を勉強したことのある社会人向けの本なので、解説が詳しくありません。
学習効率が落ちスムーズに勉強ができないので、初期の段階では買わないように注意しましょう。
②英単語・熟語・発音
英単語に関して、まずは、とにかく1冊を短期間で9割がた覚えましょう!
単語を1日中やって、1日に100~300個を覚えるという荒行も全然かまいません!
もちろん短期間では忘れてしまいます。
注意点
このレベルはしっかり完璧にしたいところですが、色んなところで出会う単語でもあるので、「意味は忘れたけど見たことがあるぞ」という状態にしておくだけでも全然違います。
単語の暗記法
Quizletや単語カードもセットで必ず使いましょう。
一般的な単語帳では順番で覚えてしまう傾向があるため、覚えた気になってしまうという欠点があります。
なので、単語帳とセットでシャッフルできるQuizletアプリやカードを使いましょう。
Quizletに関しては、英文法や長文学習時にも知らない単語を登録して使うことができるので、ぜひ活用しましょう。
Quizletの使い方の動画や記事は概要欄に貼っておきます。
単語カードは、ターゲットシリーズやシスタンシリーズが
発音
発音は短期攻略の人はある程度思い切って捨てるしかありませんが、発音記号などではやはり困るので、「あいうえおフォニックス」のHPをメインに活用して発音記号を読めるようにしておきましょう。
母音と子音の発音をほとんどカバーしていますし、わかりにくいものは動画で確認できるので便利です。
(1) 必携英単語 LEAP Basic
まずは1つの単語につき1つの意味だけ覚えましょう。
もしこの単語帳がきついという場合は、中学英単語ターゲット1800などを使ってからLEAP Basicに戻ってきましょう。
ある程度文法が得意なだけどLEAP Basicがきついという人は「システム英単語 中学版」をやるのもアリだと思います。
まずは最低限ここまで頑張って覚えると、受験英語攻略の概要がわかってきます。
(2) DUO select
この本は、
- 必須の単語
- 基本動詞の熟語や語法でコアとなるもの
これらがたくさん含まれています。
時間が無いので、青字になっている単語やフレーズだけ覚えましょう。
基本動詞の熟語は意外と受験英語で出会わないので、この本で補充しておくと幅広い英文が読めるようになります。
特に会話系の内容に強くなります。
注意
注意点は、「大岩の英文法」等の基本英文法、LEAP Basicなどの基本単語の暗記が終わってからじゃないと、正確に読むのは厳しいと思います。
(1)(2)と並行して欲しい本
この本は、イメージで意味がわかるようになるため、暗記の負担がかなり減ります。
また、熟語や句動詞を得意にしたい人にもおすすめです。
(3) 時間がある人は
のどちらかを使って、共通テスト7割くらいを目指すことができます。
システム英単語は「ミニマルフレーズ」を丸ごと暗記しましょう。
(4) さらに時間のある人
暗記が得意な人はこのうちの1冊まで覚えてしまいましょう。
あとは、単語+文法を勉強した後に精読をたくさん繰り返すことで、共通テスト9割が狙える土台はできるはずです。
システム英単語は「ミニマルフレーズ」を丸ごと暗記しましょう。
鉄壁はじっくり勉強する人向けの本なので、短期攻略の人にはオススメしません。避けましょう。
③英文法
(1) 大岩のいちばんはじめの英文法
可能なら、日本語から英語に直せるようにしておくと並び替えなどが強くなります。
(2) 英文法入門10題ドリル・英文読解入門10題ドリル
この2冊を先ほどの「大岩のいちばんはじめの英文法」と並行して使いましょう。
全てが「大岩本」と対応しているわけではありませんが、「大岩本」でやった文法項目をこの「英文読解入門10題ドリル」で固めておくと、長文読解で大切になる部分の理解が深まります。
また、入試問題を解く時にも役に立ちます。
(3) 時間がある人
総合英語の基本例文を全て訳せるようにするのがおすすめです。
「大岩の英文法」に載っていない細かい英文法も網羅しています。
英文を読む際に頻出のパターン(構文)も有名なものは大体載っているので、長文読解の正確さと速度向上につながります。
基本例文だけならば500~900本くらいしかありませんので、細かい部分は読まずに短期間で基本例文だけを理解して訳せるようにしてください。
学んだ英文法が長文読解で驚くほど出てくるはずです。
全部をやる時間が無い場合は、接続詞と前置詞だけは必ずやっておきましょう。
接続詞と前置詞は英語を読む上で絶対に欠かせない部分です。
注意点
I like dogs. のような既に理解している物や訳せるものは飛ばしましょう。
ただし、その基本例文が説明しようとしている英文法のポイントを理解していなかったものは必ず復習して、理解・説明をできるようにしておきましょう。
④英語長文
単語と英文法が終わったら取り組み始めましょう。
レベル的には、「大岩のいちばんはじめの英文法」を一通り終えたら①②③と進めることが可能だと思います。
(1) 4技能ハイパートレーニング
①は間過ぎる場合は飛ばしてもOKです。
③までスラスラ読めるようになったら、長文読解の基礎はかなり固まったと言えます。
1度だけ読むのではなく、何度も繰り返してその英文もスラスラ読めるようになるまで、しつこいくらい繰り返しましょう。
③まで勉強したら、④と並行して英文解釈の本を始めるといいと思います。
注意
音声を聴きながら黙読音読、音読黙読、音声のみでのリスニングも必ずしましょう。
長文読解の速度を上げるには、音声を使ったトレーニングをすることがとても大切です。
英文をカタマリごとに意味を理解して、ある程度の速度で左から右に読んでいくには、音声を使ったトレーニングが欠かせません。
⑤英文解釈
肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本
一冊目としてはこの本がベストでしょう。
(2) 英文読解をひとつひとつわかりやすく
(1)の本が合わない人はこの本がいいかもしれません。
この本はかなり基礎から、簡単な入試の英文まで読む訓練をすることができます。
解説も詳しいので使いやすいです。
1冊目として活用しましょう。
この本が簡単すぎると感じる人は、以下の「入門英文問題精講」を1冊完璧に仕上げましょう。
注意
簡単なものも含まれているので、苦手な文、分野を絞って繰り返すのがおすすめです。
(2) 時間のある人
入門英文問題精講
この本が1冊目として絶対におすすめ・・・というわけではありませんが、偏差値55以上の大学を受ける人には必須な内容です。
短期間でということを考えると、そもそも英文解釈の本をやっている余裕はないかもしれませんが、この1冊を繰り返して仕上げておくと基礎学力としてはかなり万全な状態になります。
注意
英文法の基本講義は必ず目を通して理解し、問題も解けるようにしておきましょう。
暗記ではなく、理解が大切です。
⑥英作文
(1) 英作文基礎10題ドリル
英作文が必要な大学を受ける人は少ないかもしれませんが、もし必要ならこの本がおすすめです。
もちろん、この1冊で十分ということではありませんが、ほとんどの人はこのレベルの英文をスラスラ書けません。
この英作文基礎10題ドリルは、見開き2枚構成で、別冊解答があります。
講ごとに、例文と解説を理解して、日英できるようにしましょう。
EXERCISE A問題の[1]では、左のページで習う例文と同じ英文が問題になっています。確実に書けるようにしておきましょう。
英作文は量が大切なので、これくらいはやっておかないと全然対応できません。
いや、それでも「時間が足りな~い!」って方は「必修編 英作文のトレーニング」の別冊例文だけを暗記するというのがおすすめです。
注意
1講分の学習を終えたら、本の最後にある付録(問題文のまとめ)と別冊解答を使って、ヒント無しで口頭で英作文できるようにしておきましょう。
この本を繰り返すだけでも学力がかなり上がるので、
(2) 時間がある人・10題ドリルが簡単な人
10題ドリルの英文をヒント無しでスラスラ書ける人は、同著者(竹岡広信)の「英作文が面白いほど書ける本」をやりましょう。
⑦過去問&まとめ
本当に時間がなくて最低限やるべきものを上げておくと、
- 英単語:LEAP Basic(またはシスタンBasic)
- 英文法:大岩のいちばんはじめの英文法
- 長文:4技能ハイパートレニングシリーズ
この3つは最低限やってみて、次に何をやるべきか考えましょう。
過去問
上記の3つをやってみて、まずは過去問を読んでみます。
偏差値50を切る大学であれば、けっこう読める大学もあると思います。
もし合格点を取れる場合は過去問を数年分使いましょう。
合格点に足りない場合、何をやれば合格点に達しそうなのかを分析して、それに応じて参考書を追加しましょう。
ただし、早慶レベルだと全く足りないので、この記事(動画)で紹介した本を一通りやってから過去問を解いてみましょう。