
【2026年 早稲田大学・文化構想学部】dashは「ダッシュする」だけではない
dash=「ダッシュする」だけで覚えていませんか?
2026年の早稲田大学・文化構想学部では、次の表現が登場しました。
hopes … were dashed
「希望が打ち砕かれた」
※大問Ⅱ(B)の本文から抜粋。「…」は途中の省略です。
dashは「急いで走る」だけでなく、次の意味でも使われます。
・物を「たたきつける」
・希望や夢を「打ち砕く」
物を「たたきつける」
まずは、物を勢いよくぶつける意味から確認しましょう。
The waves dashed the boat against the rocks.
「波が船を岩にたたきつけた」
※この英文は解説用に作成した例文です。
この文は、dash A against B=「AをBにたたきつける」という形になっています。
・The waves=主語「波が」
・the boat=Aにあたる目的語「船を」
・the rocks=Bにあたる、ぶつかる先の「岩」
againstは、ここではぶつかる先を示す前置詞です。
「波がダッシュした」や「船がダッシュした」のではなく、波が船を岩に激しくぶつけたということですね。
希望や夢を「打ち砕く」
物をたたきつけるイメージから、希望や期待を打ち砕く意味へつなげると覚えやすくなります。
dash someone’s hopes
「人の希望を打ち砕く」
someone’s hopes are dashed
「人の希望が打ち砕かれる」
今回のwere dashedは受け身の過去形なので、「希望が打ち砕かれた」となります。
本文では、より公平な所得分配や、より民主的な社会秩序への希望が打ち砕かれた、という文脈で登場しています。
a dash of X=「ほんの少しのX」
名詞のdashにも注目です。
a dash of salt
「塩をほんの少し」
料理などで少量を加えるときの表現です。a dash of Xのまとまりで覚えておきましょう。
この形のXには、saltのような不可算名詞が入ります。
今回押さえたいポイント
・dash=急いで走る
・dash A against B=AをBにたたきつける
・dash someone’s hopes=人の希望を打ち砕く
・a dash of X=ほんの少しのX
見覚えのある単語でも、最初に覚えた日本語訳だけでは文脈に合わないことがあります。
単語帳の訳語を確認するだけでなく、「何を目的語に取っているか」「どんな語と一緒に使われているか」まで見ることが大切です。
今回ならhopesが手がかりです。「希望をダッシュする」では意味が通らないので、「希望を打ち砕く」という使い方に切り替えましょう。
過去問で出会った表現は、単語一つではなく、短いフレーズごと覚えるのがおすすめです。







