「速読英単語の上級編」が2023年の3月に改訂されました。改訂第5版です。

二冊目の英単語帳で悩んでいる方は多いのではないかと思います。

 

この三カ月で、個別授業の中で全て読んで解説もしたので難易度を肌で感じることができました。

古いほうの4訂版も長年個別授業で使ってきましたので、新版と比較しつつ、レビューしたいと思います。

 

結論ですね、速単上級を使うべきか、使わないべきか・・・、

 

難関大受験生は全員使いましょう!

 

その理由を含めて、どう変わったのか解説していきたいと思います。

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変更点

・24/48(半分)の英文が差し替えられた

・総語数では261語↑増加

ページ数は同じですが、掲載語彙は増えました。

・見出し語 901 → 1253語

・総語数 2304+カタカナ216 = 2520語

旧版:2007+多義語100+152 = 2259語

・別冊に構文解説などが付き、使いやすくなった

良かった点

とにかく総じて使いやすくなりました。

・単語と和訳に番号が振られ、対照/照らし合わせがしやすくなった

前の版では「この単語の訳は何だ?」となり時間を無駄にすることが多かった

・見出し語には全て例文またはフレーズが付いた

シスタン的なフレーズが中心で、たまに文になっています。

・別冊に白文が付いた

コピーを用意しなくても書き込みできるようになった

・音源が無料ダウンロード

・体感的な語彙の難易度は上がった

総じて同じような難易度の語彙で揃えられているが、

①改訂版では旧版にはない新しい単語に出会うので、感覚的にはやや難しいと感じました。

②最近使われるようになった語彙が増えたので、その点でも体感的には難易度が上がったと感じると思う

・構文の難易度は同じくらいでは

・興味深い英文が増えた

・接頭辞、接尾辞、カタカナ語のコラムが充実した

残念な点

・巻末の多義語まとめがなくなった(これは痛い)

シスタンや最前線2500などで補わないといけない(無料ダウンロードなどにして欲しい)

・レイアウトなどをノイジーマイノリティーに合わせ過ぎか

別冊の余白が多いのが気になったので、編集者さんに直接聞いてみました

編集者さんによると、解説が見えてしまうのを嫌う人が一部いるらしく、解説が目に入らないように英文の下にはあえて解説を入れなかったそうです

しかし、ハイレベル受験生はそのような細かいことは気にしないはず

それよりも情報量は圧倒的に多いほうがいい(鉄壁などと比べて空白が多い)

ライバルは鉄壁や予備校の上位クラスの授業かと思うので、余白にガンガン情報を掲載すべし

逆を言えば、Z会の編集者さんは意外と消費者の意見を取り込んでくれるということなので、非常に良心的なチームで構成されているという印象を受けました。素晴らしいですね。

その他の変更点

・配色が必修編と同じになり、色合い的に見やすくなった

緑ベースから青ベースになった。

見た目的には文字の大きさくらいしか違わないので、必修か上級か、どっちがどっちかわからないくらい。

つまり、表紙の色だけが違う程度。

レベル・対象

使うべき人

・通常の単語帳を1冊しっかり終えている人(ターゲット、シスタン、鉄壁、速単必修、ユメタン①②、DUO3.0など)

・難関大志望者なら全員使い込んで欲しい

・DUO3.0よりもやや難しい単語が入っている

・SPARTA③よりも掲載語彙は簡単だが、どちらが必須かと言われれば間違いなく速単上級

・ロゴフィリアやTOEIC1500などよりは掲載語彙は簡単だが、速単上級は絶妙な難易度なので最優先の一冊

・速熟や英熟語ターゲットRと上級編はどちらを先にやってもいい(難関大志望者は両方やるべし)

使わないほうがいい人

・構文把握が苦手な人

解説はあるがそこまで詳しくはないので不明点は出る可能性がある。

名詞構文も多いので、できるなら誰か指導者に質問できるようにしておこう。

とは言え、「DUO3.0」や「やっておきたい英語長文」よりは解説は全然詳しい。

使い方

ステップ①

・ステップ①の卒業基準は、長文の構文や単語で知らないものをなくし、音源と同じ速度で、理解しながら黙読または音読できるようになったら卒業とする(これ大切!)

・長文の読み込み用として使う

・別冊の解説も必ず使う

-構文や単語で助かるはず

・長文の裏の単語リストは長文に出てくる見出し語だけをチラッと確認する程度でもOK

・もし時間的に余裕があるなら、長文の見出し語の単語帳部分を細かく読んで知らない知識に印やマーカーなどをつけておく

・解説を読んで構文がわからない場合、和訳から逆算して考えてみるのは全然OK

・構造は本冊には書き込まず、別冊解説のほうに書き込むのがベター

本冊を書き込む用にしてもいいが、やはり真隣に和訳があるほうが便利なので、白文として使うのは本冊か

話が逸れてしまうが、別冊は余白ギリギリまで解説を付け、かつSVOCなど構文を振ったものを付けるべきだったと思う

・音源は発音の確認程度に使いメインには使用しない

リスニングはリスニング用の教材でやったほうが効果的であり、書き言葉をたくさんリスニングしてもあまり意味はありません。

・読み込むのは数回ではない

数回ではおそらく速度は上がらないので、数十回が普通だと思うべし。ただし、自分にとって簡単な英文は数回で終わるかもしれない。緩急が大切。

ステップ②

・長文に載っていない見出し語も覚える

・フレーズや例文なども見ておく

ステップ③

・見出し語以外の関連語やカタカナ語を覚える

他の本と比べると?

・このレベル帯の本で語彙数の多さを考えると類書は意外とない

・英単語最前線2500がターゲット層としては似ている(ただし、強みはやや違う)

・英検準1級の大問1番の語彙とはやや違うレベル帯

2023年1月22日の試験だと大問1では6/21しか正解できない(3,9,10*,11,15のみ)(熟語の4問を除く)

・英検準1級の長文パートはかなり読みやすくなるはず

速単上級の前後に使うべき本

前に使うべき本

速単必修編 改訂第7版 増補版

同シリーズの長文問題70の別冊に前文の構文解説図が付いています。

語彙や構文のレベル的に、この程度は終わらせておきたいです。

入門英文問題精講

速単上級に入る前に、これくらいは終わらせておきたい。

やや足りない文法事項もあるが、総合英語を併用すれば速単上級もどうにかなるはず。

後に使うべき本

英単語最前線2500

時間のある人はこの本も使い込むといいです。特に多義語などが補完できます。

個人的には速単の後かなと。

英検®準1級単熟語EX 第2版

パス単がやや簡単になってしまったので、英検の大問1番対策を兼ねて、この本をやっておけば語彙で困ることはかなり減るでしょう。

私の目指すところは、「たまたま受かった」ではなく、何回受けてもほとんど受かるオーバーキルを目指しているので、これくらいはやりたいところです。

マーチなどには不要と言う人もいるかもしれませんが、早慶に滑っても、マーチには絶対に滑りたくないので、やはりオーバーキルしに行きましょう。

難化しても受かる学力で臨むのがやはりベストでしょう。

ギリギリで受かるなんてことは考えずにガンガン攻めましょう。

もちろん、他の科目次第ではありますが・・・

個人的には速単(と最前線)をやって、語彙力ゴリ押しで行きたい場合に追加する感じです。

英検準1級 文で覚える単熟語 4訂版

長文を読み込みしながら単語を定着させたい人にはちょうどいいレベルです。

速単上級にはない最新のトピックを勉強できます。

旧速単上級編(4版)

去年買って持っているという人は、新しいほうをやってから被っていない英文を読むのはありです。

前の版にしか載っていない英文でもけっこういい英文があったので、一読の価値はあります。

掲載語彙は被っているので単語が定着しやすくなるし、かつ読解速度がたくさん読む分上がるかもしれません。

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税込1485円

最後に

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