医学部受験というのはハイリスク、ハイリターンです。
うまく合格せずに多浪してしまうと、20代の人生が詰む原因になります。
そして、その後に挽回できるかの保証もありません。
なぜわざわざこんなことを書くかというと、医学部志望の浪人生全般に言えることですが、基本的に認識が甘いのです。
浪人時代の年数が長くなればなるほど、学歴社会の日本では医学部に受からなかったときのキャリアがほぼ詰みます。
新卒就職を逃すと、就職先が微妙なところしかなく、年収200-300円台で固定になります。
大半は給料が上がらないコースです。
これは先進国では貧困層と言えますが、衰退途上国の最近の日本では一般的です。
浪人自体が悪いわけではありません。2浪までは大きなデメリットはありません。
もちろん、現役が一番有利ですが、2浪までで大学に合格さえすれば、1浪1留よりは印象がいいかもしれません。
私立医学部受験なら3浪まで大丈夫です。
国立は2浪までがベターです。以前、医学部予備校に居た際に聞いたのですが、国立はやはり面接差別が多いそうです。
私立はニュースでも話題になりましたが、女子差別はいまだにあると考えます。
医学部受験というのは落ちたときのことも必ず考えておきましょう。
3浪からは男女問わず新卒での就活が難しくなるはずです。
東大や早慶ならまだ挽回の余地はありますが、難関大以外で3浪文系だとキャリア的にはほぼ詰む可能性が高く、就職先に困ると思います。
非正規雇用、派遣社員などの待遇が続く可能性もあります。
よって、3浪して医学部に行けなかった場合は、理系院進(修士)や留学などで誤魔化すなど、ある程度リスクヘッジを考えておかねばなりません。
このように医学部受験は、失敗するとキャリアリスクも現実にありますから、本気で情報集めをし、合格に向けて戦略を修正していくことをおすすめします。