もくじ
小学生は英検準1級を目標に
小学6年生までに英検準1合格を目指しましょう。
最低でも2級合格を目標にしておけば、中学英語で困ることはかなり減ると思います。
なぜ小学生なのか。
理由は大きく4つあります。
・中学から数学に時間を費やせる
・大学受験では英語ができないと難関大を狙えない
理由① 中学では英語以外の科目が難しいから
小学生の間は学校の勉強は真剣に取り組めばそこまで負担ではありませんが、中学に上がると一気に難しくなります。
しかもほとんどの中学生は、実質的には中学で初めて英語の定期テストを受けることになります。
他の科目にも追われるので、一番大切な中1の時点で英語学習が適当になってしまうのです。
中学受験組でなければ、早めに英語学習を始めてしまい、英語を得意科目にするのが得策です。
理由② 中学から数学に時間を費やせる
英語以外で負担が大きいのは数学です。
中学から高校までの数学は本当に難しく、しかもめちゃくちゃ時間がかかります。
これを克服するには小学生時代に英語か数学の先取り学習を始めておく必要があります。
個人的には小学生時代は英語と日本語の理解力向上(読書、漢字)をメインに据えて、残り時間を数学という配分にすることをおすすめしています。
理由は、数学よりも英語のほうが能力的な適性に左右されないからです。
理由③ 中学受験組に勝てるのが英語くらいしかない
また、中学受験組は学校が終わってから、夜の12時くらいまでひたすら勉強・・・本当に倒れるのではと思うくらい勉強しています。
勉強中に鼻血を出す方もたくさん見ましたが、本当に死ぬほど勉強しています。
しかし、一般の方は小学生の間はまずほとんど勉強しません。ほとんどの科目で埋められない程の差が小学生のうちについているのです。
そして塾や勉強にかけられる資金力が中学受験組とは違い過ぎることが多いのが実情です。
個人塾をやっていると「毎日授業をお願いします」「週5で」みたいな方がリアルに来ます。私は一般家庭の出で決して裕福ではなかったので絶対に払えない額です。彼らとは資金が違い過ぎるのですがそういう層に勝つには、幼少期から一緒に楽しく読書する。努力が結果を生むとわからせる。早めに始める。
— Yusuke Nomura (@YSK_NMR) February 4, 2021
例えば、各科目に月に10万円くらい使う家庭を私はたくさん見てきましたが、中学受験~大学受験には普通にそういった層が存在するのです。
全て個別で塾や家庭教師代に月に100万円以上使って、子どもを私立医に合格させてきた保護者を毎年のように見ているので、一般人がそういう層にどのように勝つかを常に考えている。
— Yusuke Nomura (@YSK_NMR) February 4, 2021
理由④ 大学受験では英語ができないと難関大を狙えない
厳しいことを言いますが、難関大志望者が高3スタートならば既にほぼ詰んでいます。
シビアな現実ですが、難関大入試では、英語は足を引っ張らない程度に得意である必要があります。
英数の配点が大きい大学がほとんどだからです。
例えば、国立の医学部は東大理1や理2とほとんど偏差値が変わりません。
国立難関大では、他の科目の勉強もしないといけないため、東大レベルの英数を現時点で苦手な人が残り1年で克服できる可能性は非常に低いと言えるでしょう。
時間さえかければほとんどの方が得意にできる可能性があります。
なので、遅く始めるととにかく時間が足りないのです。
中学受験、高校受験、大学受験、全ての環境で働きましたが、一番コスパが悪いのは高3で始める大学受験です。学費も高いし、さほど伸びませんし、割と大きく人生設計に関わる。勿論本気でやれば2-3科目までの難関大なら行けますが。(筑駒や開成の人が「高校3年で始めました」とかはカウントしません)
— Yusuke Nomura (@YSK_NMR) February 4, 2021
一般家庭の人が大学受験ガチ勢に勝つには?
では、一般家庭の方がそういった受験勉強ガチ勢に勝つにはどうしたらいいのか。
それは、
・早めに始める
・科目を絞る
の2点が大切です。
これしかありません。
大学受験はいつスタートしてもいいマラソンです。
一般家庭の方が中学受験組に勝つには、とにかく1科目を早めに始めるしかないのです。
能力的に非常に高い方は公立中高から東大に行くようなケースもありますが、普通の能力値の方はやはり早めに始めるのがいいでしょう。
私だけの経験ですが、小4~6年生であれば中学で習う英文法は普通に理解できると確信しています。
ベルトコンベア式の学校教育に踊らされてはいけない
学校教育はベルトコンベア式なので、そのペースについていけないと自分のことをバカだと思いがちなのですが、断じてそんなことはありません。あちらがこちらのペースに合わせられないシステム上の欠陥が悪いだけなのです。根気よくマイペースに勉強をすれば、一気に追いつくことも多々あります。
— Yusuke Nomura (@YSK_NMR) February 12, 2021
学校教育の最大の欠点は、わかっていなくてもどんどん先に進んでしまうことです。
じっくり時間をかければわかることでも、そのチャンスがそもそもないことが多いのです。
実は、勉強というのは呑み込みが遅くてもいったん理解さえしてしまえば、呑み込みが早い方と成績はあまり変わらないことがざらにあります。
これは大切なので覚えておいてください!
「呑み込みが早い=頭がいい」ではないのです(ゴールドマンサックスで働く・・・等には必要な技能かとは思いますが)。
しかし、学校のペースについていけずに置いて行かれてしまうと、自分のことを「頭が悪い」と思い込んでしまう方がなんとも多いのです。
断じてそんなことはありません。
それでもやはり学校の勉強に付いていけないと、やる気を失ってしまう方が多いのは事実です。
「自分ができない」なんて思うことを減らすにも漢字、読書、英語はぜひ早めのうちに対策を始めてください。
小学生の先取り学習は全く悪いことではありません。